年頭所感

今、行われている人類とコロナウイルスとの戦いは、100年後にどのように回想されるのであろうか。ウイルスを一個人に置き換えたてみると、これほどまでに継続的に成長し続けること、そのための能力を獲得すること、実に素晴らしく感嘆せざるを得ない。そこ(ウイルスのこと)に意志や変革へのプロセス、もっと言えば苦悩や失敗が見えたら、尊敬すらできように。一個人とあるところを一企業に置き替えても同様。

我ら人類も誕生から今に至るまで、氷に閉ざされた極地から赤道直下に至るまで、どこにでも生存するに至っている。その先人達、個々人の意志、創意工夫、恐怖を乗り越える瞬間・・・。そうした変革を成し遂げてきた中には、変わり者や物好きや恐れを知らぬ勇者や逆に臆病者と指さされる者や・・・個々の思いの集合が束になりながらたゆたって続いてきたのであろう。もちろん、続いてきたのは続ける努力を続けてきたから。それを形にできるのは、肉体や頭脳や知恵や組織や、その運営。何よりそれらの根本にある意志の力だ。 今までも今も、人類が生き続けてきたという歴史と同時に、日が差す部分があるだけ、影の部分もあったであろう。個々人のありようや、組織のありよう、国家のありよう、すべての単位の中でいかなることがあっても、今現在に生存している。そのことを是として、目の前のことに一喜一憂するのではなく、視座を高く持って前に進むことが、今もこれからも肝要だと思う。